先日、後見人制度に関するセミナーに参加しました。
まず驚いたのは、遺産分割や相続トラブルが最も多く発生しているのが「遺産総額5,000万円以下」の
ご家庭で、これは全体の約75%を占めているという事実です。
「うちはそんなに財産がないから大丈夫」「子どもたちは仲が良いから任せている」といった声をよく
耳にしますが、実際には財産の多寡に関係なく、争いが起こるケースが少なくないようです。
資産の額にかかわらず、「自分のため」ではなく「残された家族のため」に、元気なうちから家族信託
や成年後見制度、遺言書の作成などの対策を講じておくことが非常に重要だと実感しました。
特に“元気なうちに”という点がポイントで、親が元気なうちはなかなか話を切り出しづらかったり、話
しても「縁起でもない」と怒られてしまうこともあります。でも、勇気を出して親と向き合い、話して
みようと思います。
そして、自分自身も、子どもたちが将来困らないように、“元気なうちに”しっかり準備をしておきたい
と強く感じました。