2026.07.08

はじめて病院を受診した日の記憶

今回は、はじめて病院を受診した日の記憶について綴りたいと思います。

前回のブログで書いた通り、健診先から「胃がんの疑いあり」との連絡を受け、すでに受診の予約まで手配されていました。

ただ、その時の自分の中にはどこかで、

「毎年、胃カメラ検査を受けているのだから、何かの間違いではないか」

そんな思いが残っていたように記憶しています。

そのためか、受診の前日も特別に不安で眠れないということはなく、比較的落ち着いた状態で当日を迎えていました。

診察室に入ると、担当医の先生はすでに健診時の胃カメラの画像を確認されていて、目の前のモニターにもその映像が映し出されていました。

先生が最初に発した言葉は、正確には覚えていません。

ただ、「早期の胃がん」という説明があったように思います。

それ以上に印象に残っているのは、その後の会話でした。

「1週間後に手術の枠が空いていますが、入院できますか?」

その一言を聞いた瞬間、

ああ、自分はがんなんだと、現実としてはっきり認識した感覚がありました。

よく、がんの告知を受けたときには大きな衝撃を受ける、といった話を耳にしますが、

私の場合は少し違っていました。

頭の中に最初に浮かんだのは、

「仕事のスケジュールをどう調整しようか」

という、とても現実的なものでした。

自分でも少し意外でしたが、強い不安や恐怖というよりも、目の前のやるべきことに意識が向いていたように思います。

その場で入院と手術の日程を決め、診察室を出てそのまま入院手続きを進めていく中で、

少しずつ実感が積み重なっていきました。

ただ、それでも気持ちが大きく落ち込むというよりは、

淡々と現実を受け止めていく——そんな感覚の方が近かったように思います。

今振り返ってみると、こうした受け止め方も一つの反応なのだと感じます。

がんと向き合ったときの感情は、本当に人それぞれで、どれが正しいというものでもないのだと思います。

大きな衝撃を受ける方もいれば、

私のように、静かに現実を受け入れていく方もいるのかもしれません。

もし、これから同じような場面に直面する方がいたとしたら、

感じ方は人それぞれであっていい、ということを、

どこかで思い出していただけたら——

そんなふうに思います。

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