皆さんもよくご存知だと思います。『広辞苑』についてです。
広辞苑は、1955年に岩波書店から刊行されました。
辞書も、新しい言葉が出来たり、流行などを取り入れないといけませんから、
何度か作り直されているんですね。現在の広辞苑は、2008年に発行された第六版だそうです。
それが、今年、2015年、第六版のままに赤いカバーを付けてリニューアルしているんです。
理由はなんと、広辞苑は今年、60歳になったからとの事。赤いちゃんちゃんこなんですよ。
出版社の方々の、本への愛情、人と同じ様に大切に扱っていることに感動して、
思わず涙がこぼれました。
これは、買わずにいられない、というわけで、
先日、赤いちゃんちゃんこを着た広辞苑がわが家にやってきました。
そのときの長女との話の中で、「しめっている」と「しけっている」の意味の違いを話していたので、
早速広辞苑で調べようとした所、長女が、“まず、「還暦」から調べるべきだね”とさらっと言ったのです。
その言葉にも更に感動し、敬意を込めて、還暦から調べました。
娘もまた、広辞苑をお祝いしたいと思っていて、
還暦から調べようと決めていたのだそうです。彼女の本好きもかなりのものです。
たった一冊の本、辞書でも、
こんな風に思ってもらえたら、きっと幸せだろうと思いました。というお話です。