はじめまして。
このブログを読んでくださり、ありがとうございます。
私は仕事柄、これまで「もしもの時」に備える大切さを人に伝える立場にいました。
ですが自分自身の健康については、「ちゃんとやっている方だ」と、どこかで思っていたように思います。
暴飲暴食はしない。
健康診断も毎年欠かさずに受けている。
忙しい中でも、最低限のことはやっている――そんな感覚でした。
胃の検査についても、4〜5年前からバリウム検査ではなく胃カメラ検査を選んでいました。
それは、医療機関に勤める実姉から、
「精度が全然違うから、胃カメラにした方がいい」
と強く勧められたのがきっかけです。
正直に言えば、当時は
「そういうものなんだな」くらいの、
あまり深く考えていない判断でした。
ところが数年後、
その“何となくの選択”が、私の人生を大きく左右することになります。
胃がんが見つかったとき、
私には胃もたれや胃痛といった自覚症状は一切ありませんでした。
本当に、何もなかったのです。
だから今振り返ると、
もし健康診断を受けていなかったら、
私は今も、自分の体の中で何が起きているのかを知らずに生活していたかもしれません。
さらに言えば、
もし胃の検査をバリウム検査で済ませていたら――。
手術後、担当医にこんな質問をしました。
「もし私がバリウム検査を受けていたら、今回のがんは見つかっていましたか?」
先生は、こう答えられました。
「……見つかっていなかったと思います」
その言葉を聞いたとき、
背中にひやっとするものを感じました。
そして、私が胃カメラ検査を受けるようになった経緯を説明すると、
先生はこう言われました。
「お姉さんは、命の恩人ですね」
もしあのときバリウム検査を選んでいたら、
翌年に分かっていたかどうかも分かりません。
それはつまり、がんがもっと進行した状態で発見されていた可能性が高い、ということです。
もちろん、バリウム検査が無意味だと言いたいわけではありません。
どんな検査にも、それぞれの役割があります。
ただ、がんは
早く見つかれば見つかるほど、治療の負担は軽くなる
――これは、今回身をもって実感した事実です。
「胃カメラはつらそう」
「検査が怖い」
そう感じる方も多いと思います。
ですが、軽い麻酔を使えば、眠っている間に検査は終わります
(※効果には個人差があり、私の妻はあまり効かなかったようですが)。
こうして振り返ってみて、
もしあのとき胃カメラ検査を受けていなかったらと思うと、
少し、怖くなります。
だから私は、もし選べるなら、胃カメラ検査を勧めたいと思っています。
脅したいわけでも、無理にすすめたいわけでもありません。
ただ、自分の実体験として、そう思うのです。
このブログでは、
私自身のがん体験を通して感じたことを、
少しずつ、正直な言葉で綴っていこうと思います。
この文章が、
あなた自身の体や健康について、
ほんの一瞬でも立ち止まって考えるきっかけになれば——
それ以上のことはありません。